私はなぜ、このイベントでこんなに買いたくなるのか(Zine it vol.7)

先週の日曜日(12月4日)は、宮崎市内で「Zine it!」というイベントでした。
もう7回目のイベントで、私も過去何度かzineを作って展示させてもらってます。

zine it!とは何ぞや? という方のために大雑把に説明すると、自分の好きなものとか表現したいものを「本」という形にして販売する(展示する)という、そんな催しです。
展示されている本は、ジャンル内容もいろいろで、写真集・エッセイ・イラスト集など、いろいろあってめっちゃ面白い。

デザイナーやアーティストなど「プロとして活躍している人」のzineも、私のような「もの作りが好きなただの人」のzineも同じテーブルに並べられていて、ラベルとか肩書きとかどうでもいい世界です。だから楽しい。

私も会場でzineを出展し、そしてzineをたくさん買いました。
知り合いとか密かにフォローしてるクリエイターのzineを手当たり次第に買ったもんで、トータルすると新作ゲーム1本買えたなってくらいの出費です。
で、「なぜ私はなぜ、このイベントでこんなに買いたくなるのか」を考察してみました。

1・グッときて、手元に置いておきたいから買う

会場では全てのzineが見本誌として展示されてます。
中身を読みたいのであれば、会場で見本誌を立ち読みをすれば事足りるわけです。
そんな状況下にあってそれでもなお、お金を払って買いたいと思ったのは「そのzineの魅力に取り憑かれ、zineを自分のものにしたい(家でじっくり読みたい)」という気持ちになったからなのです。

2・作り手へのリスペクト

zineの値決めは100円以上1000円未満で作者が自由に決められます。
本屋さんに並ぶ「世間一般的な本」と比べるともちろん割高です。
でも、どのzineも作者が時間と手間暇をかけて作っているのが伝わってきます。
そしてどの人もそんなにたくさんの部数は搬入していないのです。
zineを作るのにかけた時間や印刷費を販売金額と照らし合わせると「儲け」なんか無い金額で置いてます。
立ち読みでも済ませることはできる。でも「あなたのzine、良かったです」と伝えたい。伝えたいからその意思表明として買うのです。

3・応援

普段よく会う人や、お世話になっている人もzineを出してました。
今回初めてzineを出展する「かけだしクリエイターさん」もいました。
たぶんなんだけど、ものっすごくドキドキしたんじゃないかなーと思います。
私なんかいまだに会場で自分のzineを手にとって読んでる人がいると、(あえて)遠くからキモいくらい見ちゃうもん。
反応とかめっちゃ気にするもん。
でね、1冊でも売れたらめっちゃ嬉しいんですよ。
だから買うんです。
アイドルのライブに通ってCDとかチェキとか買い支えるファンの気持ちと一緒です。また次の作品も待ってます!の気持ちを込めて。

というわけで、いろんな想いの混ざった状態で私が買ったzineを紹介しますよ!

img_4819

写真左から
・anyrate graphicsさんのめっちゃかっこいい…ペーパー(何て説明したらいいのか分からない)額装したい。

・ポストカードカレンダー:写真がぜんぶめっちゃ綺麗だった。パッケージの内側にステキなメッセージが★

・考えすぎてる:アリーさんとハンダくんの往復書簡集。なんか人の交換日記読んでるみたいで、ドキドキしました。

・初体験記:毎回楽しみにしている、なりあい・みきさんの本。除霊の話が最高でした。

・オトモレ:はまにえるさんの音楽本。大阪帰ったら紹介されてた場所に行ってみよう。

img_4828

・せいざカレンダー:ゆるいイラストが可愛いカレンダー。作者の子に「これリスなんですよー」教えてもらうまでリスだと気づかなかったことをここで告白します。だが可愛い!

・ほしいものーと:人のほしいものを見て、自分が欲しくなってしまった。ライカM6 いいなー。

・FOR -MIYAZAKI & KAGOSHIMA JORNAL-:何気ない風景を、かっこよく撮れるところに嫉妬しました。おらもカメラがんばる。

・MOTHER!!:ステキな絵本。カラーページの演出が秀逸だったよー。

・ハンコデスヨ:なぜ、おぐらのハンコを彫ろうと思ったのか、なぜ、エボラ菌のハンコを彫ろうと思ったのか…すごくいい!! ほかにもグッとくるハンコがたくさん収録されていました。おまけがもったいなくて使えない。

・PLANT:草花のドローイング本。画材とか何つかってるんだろう。聞いてみたい。

img_4820

・ポストカードブック:可愛いイラストがたくさん収録されてました〜。もったいなくて切り離せない。

・柿の半生:これはすごく壮大なドキュメンタリーです。柿の半生が生々しく描写されています。付録の「シケラセのススメ改訂版(湿気ったお菓子のすばらしさを綴った本)」買いそびれてたので、手に入って嬉しかったです。

・わたしを生きる:こんなステキなお店が宮崎にあったなんてー。写真も構成もめっちゃよかった。続刊が楽しみ。

・後ろ姿 ときどき 横顔:よく見た後ろ姿が色々と。正面からカメラを向けた時とは違う、なんか「素」が垣間見えますな。

・ZinelicheitⅡ:「まえがきのような自分語り」でうんうんうんうんうんと5回くらい頷きました。はんちゃんはいい文章を書くなぁ。

以上です!

ちなみに、私が置かせてもらったzineはこちら↓

昔携わってた仕事について、ちょっとだけマンガ形式でまとめてみました。
読んでくれた方には感謝感謝であります。

さー、次はどんな本作ろっかなー。

シェアとかしちゃう?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です