スターウォーズが好きだ。
学生時代、オリジナル・トリロジーの3本がセットになったビデオを何度も観た。
当時、家庭で映画を楽しむ際に「VHSテープ」はまだ現役だった。
プリクエル・トリロジーは全部映画館で観た。
EP3「シスの復讐」のラスト、ムスタファーでの戦いでは涙が止まらなかった。
SF映画であんなに泣かされるとは思っていなかった。
EP3を観た後また、オリジナル・トリロジーを通しで観た。
今の映像技術を駆使してオリジナル・トリロジーをリメイクしてほしい。
いつかリメイクしてくれるだろうか。
そんな淡い期待を持ち続け、いつの間にか長い年月が経っていた。
2014年11月。
EP7の特報映像第一弾が公開された。
ストームトルーパーには「中の人」がいる、ということを今更ながら認識した。
ストーリーの全貌はわからなかったが、これを観るまで絶対死ねないと思った。
公開まで1年もあると思うと、気が遠くなりそうだった。
私の心を最も震わせたのは2弾目の特報映像だ。
老いたハン・ソロの「チューバッカ 帰ってきたぞ」の台詞に歓喜した。
あのコンビが帰ってくる! 嬉しくてたまらなかった。
2015年12月19日(土) いよいよその日がやってきた。
公開初日はどうしても都合がつかず、公開2日目の朝一番の回で観た。
作品の満足度を星の数で表現するなら、星5つ満点で星10個をつけるつもりだった。 あの瞬間までは。
映画のなかで「あってはならない出来事」が起きた。
ハン・ソロが殺されたのだ。あろうことか、自分の息子に。
「悪いやつ」にそそのかされてダークサイドに堕ちた息子は、呆れるほどの未熟者であった。
感情のコントロールもできず、思い通りにならないと人や物に八つ当たりをする。
自分の祖父でもあり、強大なフォースを持っていたアナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)に強い憧れを抱いていたようだが、ダース・ベイダーの足元にも及ばない未熟者である。(大事なことなので、未熟者って2回言いました)
そんなポッと出の小僧に、ハン・ソロは殺されたのだ。
このシーンの直後、現場に居合わせたチューバッカが慟哭し、敵の拠点を爆弾で吹っ飛ばすのだけど その時の「Woooooooooo!!!!!!!」の叫びに字幕をつけるなら「お前ら全員皆殺しじゃー!もうどうにでもなれー!」だったに違いない。
この時点で星10→星マイナス5 なので、結果的にスターウォーズは星5つなのだ。
私の中で消えた5つ分の星は、ハン・ソロに捧げたい。
R.I.P ハン・ソロ。
私ぁ、悪い男が好きだったよ。
かくして、ミレニアムファルコンのキャプテンはレイになった。
操縦席に座るレイを、暖かい眼差しで見つめるチューバッカ。
長年の相棒を失ったチューバッカを思うと涙が止まらない。
私の隣の席のおっさんも鼻をすすっていた。
たぶん、泣いてたと思う。
ハン・ソロは死んでしまったけど、映画全体はすばらしかった。
新しさと懐かしさが共存した、最高の時間だった。
熱心なファンの間でも賛否両論あるけれど、私は次回作も楽しみに待ちたい。
…
…
…
いや、ハン・ソロ死んだのだけは納得いかないわー。
なんか、レイのフォースが覚醒しちゃってましたけど、私だってフォースが覚醒しそうですよ? 怒りのパワーで。
怒りとか、ダークサイドに引っ張られるアレだけど。
あー、EP6 のラストのヨーダとかアナキンみたいに、 なんかボヤーっとした霊体?みたいな感じで出てきてくれないかなーハン・ソロ。
もしくは、実はハンソロは死んでなくて瀕死の重傷を負ってただけで、 チューバッカが都合よく助けてくれてて「ファルコンでちょっと休んでるだけでしたー」みたいな展開になってないかなー。
ダメかー。そうかー。
senaさん、どない?